1 名前:ニライカナイφ ★:2011/10/17(月) 19:24:54.46 ID:???
◆[特派員コラム] 韓国史を習う日本人が恐ろしい/イ・ジョンナク東京特派員

この前日本人老夫婦の招待を受けた。
今年70才をむかえる古稀宴に記者を招請したのだ。
職場の職員らと共にする席なので、無料だから来て欲しいという要請だった。

それでも手ぶらに行くことができないので、ある本を買った。
韓国史劇マニアのために「分かれば分かるほどおもしろい朝鮮王朝の歴史と人物」
という本をプレゼントしたのだ。
朝鮮時代の歴史はもちろん、歴代27人の王、王室文化に関する詳しい説明が
記されている。

予想通り、その人からの反応が熱かった。
「いつかは書店に行って買いたかったが、プレゼントしてくれて、ありがたい」という
言葉を何度も口にした。
この本はすでに10万冊以上が売れて、最近、オリコン本の総合販売順位7位に上がった。

事実、朝鮮王朝については、学生時代に‘台鼎態勢段落傾向(税)誉声年中人名では’
という式で、王たちの即位順序を覚えた記憶を思い出す。
韓国史劇を楽しむ日本人たちは朝鮮時代に27人の王がいたことも、
彼らの政治功績がどのようだったかにも通じている。
ドラマの背景が時代設定通りなのかを直ちに予測できる彼らの前では当惑するばかりだ。

先月、外務省高位幹部と夕食をともにした。
韓国・日本間の懸案に対して色々な話を交わし韓国ドラマの話題が出た。
その人とハルリュペニン夫人がドラマ「朱蒙(ジュモン)」を好んで見るという話だった。
記者が一度も見たことがない「朱蒙」をなぜ好むかと尋ねると、すぐにあきれた答が
返ってきた。

高句麗を建てた朱蒙が活躍した2000年前に、日本は部族ぐらいしか居なかった。
そのような時期にハンナラに対抗して国を建国する朱蒙に感銘を受けたというのだ。
ますます力が入ってきて、「中国に対抗し、あらかじめ日本がどのように対処しなければ
ならないかを、朱蒙を通じて教わる」と言うのだ。

韓国では日本国内ドラマ、特に史劇のブームを軽い感覚で理解するようだ。
食べ物が好きな日本人たちだから「大長今(チャングム)」がヒットして、
長寿国家に住む人たちが健康に気を使って見るのでホ・ジュンに熱狂すると考える。

実際に、先立って言及した朝鮮王朝の本も韓国歴史ドラマを好んで見る日本の
視聴者たちが朝鮮時代の状況をもう少し簡単に理解できるように助けるガイドブック的な
性格が濃厚だ。
だが、日本人たちは浅く広く見ることよりも深く見るのが好きなのだ。
一つの分野に熱中するオタク精神だ。
ドラマの面白味だけを満喫するために韓国の歴史本を拾い読みする段階は過ぎたようだ。

朝鮮王朝の時代的背景を理解して本格的な韓国の根元を理解したいという視聴者たちが
毎年増加している漸移(★)、こういう推測を可能にする。

★漸移(ぜんい)…「だんだん移ってゆく」「次第に変化する」という意味。

翻って、私たちは日本の歴史(駅舎)に対して、どのくらい分かるのか尋ねたい。
徳川家康の一生を描いた大河小説「待望」を読んでみた人も指折り数えるだけのことは
あるだろう。

ソウル新聞(韓国語) 2011-10-15 26面
http://www.seoul.co.kr/news/newsView.php?id=20111015026010

※>>2以降へ続きます。


2 名前:ニライカナイφ ★:2011/10/17(月) 19:25:07.12 ID:???
※>>1の続きです。

私たちは日本の歴史を知らないのに、日本は40~50代の主婦らまで
朝鮮王朝の派閥をゾロゾロ覚える状況をどのように理解しなければならないだろうか。
日本人たちが韓国の歴史の本を頻繁に読むからといって私たちの歴史の優越性だけ
主張している、これらも露わになるかも知れない。
高校修学能力試験で韓国史を選択科目に追放した私たちの貧弱な歴史意識としては
十分にありうる話だ。

しかし、日本で吹いている韓国歴史ブームを見守りながら、これらのことに
裸にされた気持ちだ。
私たちは彼らの歴史を知らないのに、日本の普通の人々は私たちの歴史を
鋭く洞察しているというのが、なぜか忌まわしい。

両国間にからまった歴史を振り返ってみれば、日本人たちの韓国歴史に対する関心を
軽く感じることはできない。
実際に私たちが日本を軽んじて壬辰倭乱が起きたし、旧韓末には国権まで
侵奪されたのではなかったのか。
私たちの歴史を知ろうとする日本人たちの前に、自惚れていて三回目の不覚を
取ることもなかろう。

私たちも日本の歴史書物や司馬遼太郎の「竜馬がゆく」と、
浅田次郎の「刃物に負ける」など歴史小説に関心を持てば良い。
日本の歴史を扱った「竜馬がゆく」「篤姫」等も地上波テレビで放映されて
日本の歴史と真剣に接することができる機会が多ければという感じだ。
「彼を知り、おのれを知るもの、百戦してあやうからず(孫氏の兵法)」ではないのか。

※以上です。