1 名前:ばーど ★:2025/07/02(水) 08:57:04.79 ID:O9MHhp8m.net
食産業のグローバル化が急激に進む中、日本はどのような戦略を考えるべきか。フードテック事業に携わる田中宏隆さんと岡田亜希子さんは「世界で注目されている日本の伝統食文化が、英語発信力が弱いためにアピールできていない」という――。

■惣菜や弁当をおいしいまま輸出できる鮮度保持技術

(略)

アメリカのホールフーズ・マーケットが毎年出している「10大トレンド」というものがある。その中には頻繁に日本の食材(そば粉、ゆずなど)が挙げられている。

そうした世界的に需要が高まっているものについては、日本企業が個別に売り込むのではなく、日本国内にフードテクノロジーセンター的なものを業界横断で作り、日本から組織的に大規模に世界展開する、あるいは世界から習得に来てもらうような開発支援機関を作ってしまうことも有効であると考える。

■日本のお家芸「発酵文化」が蚊帳の外に置かれている

そうすることで、そのセンターで作られた次世代食品にはライセンスフィーを織り込み、世界中で売れれば売れるほど日本に利益が落ちる構造にできる可能性がある。輸出は製品を出すだけでなく、ライセンスという形でも展開できるのだ。

日本発のグローバルムーブメントと聞いて、何を思い浮かべられるだろうか。和食自体は広く世界に知れ渡っているものの、各レストランや食品メーカーが孤軍奮闘で戦っている印象がある。また、英語での発信が弱いために、日本のお家芸と言われる分野が蚊帳の外に置かれたまま盛り上がる傾向も見られる。その代表例が発酵だ。

先祖代々伝わる醤油の技術を携えて米国に進出したサンジェイインターナショナル(San-J)の佐藤隆氏によると、米国の書店では発酵関連の本が多く並んでいる。一般の方も「発酵」に対する関心がある。

ハーバード大学やスタンフォード大学といった名門大学でも発酵に関する講座が設けられるようになり、コーネル大学が2024年11月に行った「フードハッカソン(食をテーマに事業アイデアを競う)」のテーマが発酵だったという。

そして、そこで「日本の発酵文化」が語られることはあまりない。フードテックエバンジェリストの外村仁氏は、「発酵食品がたくさんあり、発酵の本も山ほどある日本からは、英語での情報は全くといっていいほど発信されていない」と問題点を語る。アジアの発酵食品として連想されるのは韓国のキムチ、というのが現実だ。

■「K-Pop」と一緒に「Kフード」を売り出す韓国

こうしたムーブメント化が上手いと感じるのは、地中海式ダイエットや韓国のK-Foodだ。地中海式ダイエットは世界遺産に認定され、地中海を囲む7カ国が、オリーブオイルを核としたヘルシーライフスタイルそのものを押し出している。

一方、韓国は国と文化と食をパッケージ化している。「Kフード」の輸出が絶好調だ。発酵食品やラーメンと言えば日本のお家芸と思われるところかもしれないが、実際に世界でラーメンなどの輸出を伸ばしているのは韓国である。

韓国はドラマや映画、アイドルグループなどがグローバルで人気を博している。Global Japan Songs Excl.Japanによると、米国ビルボードの2023年のデータでは、ランクインする25万曲のうちK-Popが占める割合は4%で、日本は0.4%。そうしたコンテンツとともに、韓国の食品や化粧品などが輸出されている。

日本でラーメンを堪能して帰国する海外旅行者も、自国に帰れば、スーパーで韓国のラーメンを購入している可能性が高い。筆者が米国で食品スーパーを訪れた時も、日本の食材よりも、韓国や台湾などの加工食品の方が棚面積も広く、知名度も高いように感じられた。

日本の食が好きな外国人は多いが、なかなか加工食品ブランドとは紐づけられておらず、日本の食品メーカーの知名度も低い。韓国の場合、企業グループであるCJグループがエンタメ事業と食品事業の両方を手がけており、相乗効果が出ているようだ。

以下全文はソース先で

■世界のフードイノベーターが集まる国・日本に
■日本の衰退産業が世界の成長産業に変貌している
■世界でポテンシャルが見込める海藻とウニ

プレジデント 2025/07/01 9:00
https://president.jp/articles/-/97241


引用元:https://awabi.2ch.sc/test/read.cgi/news4plus/1751414224