【自殺】 「職場内いじめ」で韓国人男性が投身自殺...「鉄道大国」日本の裏面・人身事故

▲先月人身事故が起きた当時、名鉄名古屋駅[写真=ツイッターキャプチャー]

「4時56分頃、名鉄名古屋本線、鳴海駅構内で人身事故発生。」

先月14日午後、日本名古屋市のある電車駅で30代と推定される男性が進入する列車の下に身を投げる事件が発生しました。男性はその場で亡くなりました。事故と遅延情報は直ちに列車運行情報などで利用客に共有されました。列車に搭乗した乗客の中に負傷者はいないことが確認されました。事故列車は収拾のために1時間40分程、停車後、特に何もなかったように運行を再開しました。

日本の地下鉄でよく起きる事故現場の姿です。日本で「人身事故」というのは車両によって死傷者が発生した事故をいいます。特に列車人身事故は自らの意思だろうと他意であろうと列車運行と関連して人がケガした場合をいうが、60～70%ほどは死亡につながり、死亡事件の大部分は自殺です。

今回の鳴海駅事件で珍しい点は故人が韓国人ということです。ネイバー知識人などに遺族としてアップされた相談文によれば自動車会社に勤めていた故人はスパイ扱いされ尾行までされ「集団いじめ」に苦しめられていました。事件当日は解雇通知まで受けて、結局、遺書を残して極端な選択をしてしまった、と伝えられました。

鉄道人身事故が日本であまりにもよくあるためか、事件は全く注目されないまま静かに埋もれてしまいました。ただいつどこで発生し、どれくらい列車が遅れたかの断片化された情報だけがネット上をさまよっているだけです。

「鉄道大国」で日常化している「人身事故」…韓国の10倍



過去6年間、日本の鉄道人身事故件数は利用客数の差を勘案しても毎年韓国より4倍～10倍ほど多い。[グラフィック=チョ・ポラ]

日本は自他共に求める「鉄道大国」です。（中略：日本の鉄道事情）

毎年、人身事故による死傷者数が1000人に迫まります。日本「鉄道人身事故データベース」によれば過去一年間の日本全域で発生した鉄道人身事故は872件(2021年11月まで算定・死亡499件)に達しました。同じ時点基準で韓国は28件に過ぎませんでした。列車利用客数が3倍程多いといっても日本が事故発生頻度がはるかに多いことが分かります。

日本経済紙、土曜経済は「コロナ ブルー」(コロナ長期化によるうつ病)にもかかわらず、日本の全体自殺率は減少したが、列車投身はそうではなくて対策が急がれると指摘しました。先月14日、韓国人男性が亡くなった鳴海駅でもやはり過去一年間、発生した人身事故は14件に達しました。
（中略：日本の人身事故事情）

日本で列車投身が頻発する最大の原因はやはりスクリーンドア設置不備です。ソウルメトロとコレイルによればスクリーンドアの有無により自殺を含む墜落事故発生の危険は90%も減るといいます。韓国の場合、全国スクリーンドア設置率は一昨年基準で首都圏は100%、全国的には97.7%に達しました。反面、日本は鉄道事業者により差があるもののまだ平均30%に過ぎない状況です。

事故が絶えないと日本政府も早目にスクリーンドア設置意志を見せたことがあります。日本国土交通省は昨年開かれた東京オリンピックに先立ち、東京全域に、また、2027年までに日本全域にスクリーンドアを100%完備する計画を明らかにしました。

しかし、ばらばらな列車規格と多くの駅舎数による費用問題などで進行が遅いです。まだ幸いなのは、スクリーンドア設置効果のおかげか2010年後、毎年わずかながら人身事故件数が減少傾向にあることです。

日本で'過労死'を凌駕する'いじめ自殺'
（後略：日本のいじめは深刻だが韓国も他人事ではない）

[シン・ユンジェ記者]

ソース：毎日経済（韓国語）'職場内いじめ'に韓国人男性投身...'鉄道大国'日本の裏面
https://www.mk.co.kr/news/world/view/2022/01/357/